ブリ豆腐

 ラーメンズのライブで「僕と同姓同名の料理研究家が」と表現されていることで有名なのは、ケンタロウですね。と、レシピなのにお笑いよりの話から初めてみたり。もちろん名前は小林カツ代の息子なので、小林ケンタロウ。表記を変えると、ケンタローコバヤシ。あああの、口ひげを生やした。滑らない話とかで有名な。違います。別人です。
 なんだかどんどんお笑いの話し臭くなっていっちゃいますね。
 これ以上お笑い臭くなる前に、魚臭い方向に寄せましょう。と見せかけて、今回は実はネギ臭い!

 ケンタロウのレシピにおいて、アラ煮は「とにかく簡単だから作ってみて」と紹介されています。ブリでも鯛でもアラを持って来て、ぶつ切りにして酒と醤油と砂糖とみりんとごま油でがーっと強火で5分ぐらい煮る。出来上がり。という、とても素敵なレシピです。みりんも入らなかったかも。
 で、僕としてはアラ煮の中ではブリ大根が好きだったりするのですが、この時期は大根もそれほどおいしくない。ブリも旬を過ぎている。でも、旬を過ぎたぐらいのブリの方が、油が乗りすぎていなくて好きって人もいます。僕です。
 そして大根の代わりは豆腐にやってもらうという。大根よりも手間がかからなくて、更に楽々にアラ煮が作れます。


ブリのアラ 木綿豆腐 小ネギ


 ブリのアラを適当に切って、焦げたりしても問題ない雪平鍋などに放り込みます。その上から、手でちぎって木綿豆腐を載せます。
 そこにサラダ油(あればごま油の方が良いけど、好みの問題かも)、醤油、砂糖、酒を適量ぶっかけて、後はふたをして5分ほど強火で。途中で底から混ぜ返したり味見したりしてもいいですよ。
 煮上がったら小口切りの小ネギをたくさんかけて、出来上がり。

 画像がブレていてすみません。しかしこれは、ブリのコラーゲンがぷるぷると動き回る一瞬を捕らえた貴重映像です(一瞬でばれるウソ)。
 魚の臭みを取る必要、まるでなし。ショウガとかそう言うのいらない。ネギがなんとかしてくれる。さすが万能ネギ。
 それでも匂いが気になったり、鱗が多いタイプのアラだったら、一度沸騰したお湯に入れて、水で洗いましょう。これで完璧です。
 で、肝心の味なんですが。要は何のひねりもなく、醤油と砂糖の味の煮物です。だしはアラから出ているので、もちろん汁もおいしい。そしてココが肝心なんですが、肉豆腐ってありますよね。お豆腐がこれと同じような状態になっていて、ダシを吸ってうまいんだこれが。
 アラの旨味、豆腐のプルプル感、ネギの風味。三位一体でとてもお酒が進みますが、画像の隣に並んでいるのは麦茶です。麦茶でサッパリ食べるアラ煮もいいものですよね。ちなみに、ゴマとか七味を振りかけてもおいしいと思います。