機会オンチ

 「僕は機会オンチなんですよ」という誤記をこの前やったら、「なんかチャンスに恵まれない人、みたいでいいですね」と返されました。
 ある意味それも正しいので、僕は機会オンチで機械オンチです。機会は自力でモノにするためにいまがんばってます。弱い体に野心の火を点しています。
 しかしこと機械関係に関しては、「お前のその似合う眼鏡は何のためにあるんだ!」「だって伊達だし!」と言うほどにメガネキャラを活かせず、とても苦手です。パソコンとか超苦手。文系まっしぐらの文学青年です。咳き込んでサナトリウムとかで詩を書いているのが僕にはお似合いです。


 そんな僕の家に、光通信がやってくることになりました。光って言ったら地球を七周り半ですよ! あとウラシマ効果とか細く伸びたり質量が増えたりとか。今日の午後からそんな大それた光工事が開始することになりました。
 しかし工事が終わったあとにすぐにセッティングが出来る気がしないし、寒いし(弱い)、ネットが急に繋がらなくなってまた姿をくらましたらごめんなさい。
 いやさすがにそんなに手間取って何も配線できないほどには機械アレルギーってわけでもないんですが、過去の自分の失態を振り返るに、こと機械が絡むと「何でそんなところ見落とすの??」みたいなことをやらかして作業が全く進まない、とか言うことが起こりうるので。一応こうして連絡をしておこうと思った次第です。
 寒いから布団に入ったまま出てこなくなる可能性もあるしな。


 ところで昨日から、部屋のどこかからか、なんか通信が途絶えるときの「プツッ」と言う音が頻繁にしているんですけど、これは僕が機械オンチだから何かの機械の作動を理解できていないだけですよね。きっとそうですよね。
 この引きこもりぶりと病みぶりで「部屋の中で断続的に通信音がするんです」とか言い出したら、もう間違いなく幻聴コースなので、そういう言葉は耳に入れずに、僕が機械オンチだからという結論にとどめておきます。
 「プツッ」て言う音は耳に届いてますけどね。
 気になる。主に僕の脳の具合が気になる。
 「組織が僕のことを盗聴しているんです」とか言い出したら、誰か止めてやってください。