生き残りました

 誕生日を迎えたからといって浮かれていると足元をすくわれるので、つとめて普段どおりに生活しました。
 ケーキなんて食べずに、味噌ベースの自家製クッパを食べて「豆モヤシうめえ」とつぶやきました。
 うっかりプレゼントなんかもらわないように、風のようにコンビニに出かけてすぐさま帰ってきました。
 布団でねこを抱っこしたまま、昼も夜もむにゃむにゃ眠りました。
 これだけ周到に気を遣っていつもと変わらぬ一日を過ごしたのに、いつのまにか年齢が増えているのだから誕生日は気が抜けません。
 まあこれはこれで、昨日までの自分をタイムマシンで呼びつけて「おい、パンとチェリオ買って来いよこの年下野郎が」と罵れるので、決して無駄というわけでもありません。
 おい、あとジャンプもな! ハンターハンター載ってる奴じゃねえと承知しねえからな年下野郎!(無理難題)