一石楠耳M3参加作品・夕闇キャンバス1

 5月5日に大田区産業プラザPiOで開催される音楽同人即売会M3にて、僕が参加した作品『夕闇キャンバス』が発表されます。

 今回は、こちらの作品についての解説のようなものを書いてみようと思います。


 前回の告知で軽く触れましたが、この作品は声と詩の人、カヲルくんとの共作という形になっています。
 カヲルくんと聞いて「あれ、ひょっとして?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。この方は、以前から闇;灯のファンとして応援してくれていた、ネットラジオリハビリテーションルームではヽ( ´_ゝ`)ノパッ☆の顔文字で知られる(知られるも何も僕がそれらしく読んでいただけだから顔文字はリスナーに伝わってねーけど)、そんな男の子です。
 前回の秋のM3にて、僕はKSK&闇;盛で新たな局面切り開いてみようと、しょぼしょぼ売り子をしていたんですが、そこにやってきてくれたのがカヲルくんでした。そこで僕はカヲルくんに詩の朗読CDを渡されて、「共演とか出来たら良いですね!」「うわああ、良いですねえええ!」みたいなお話をしたんです。
 するとそれからしばらくして、本当にカヲルくんからご連絡がありました。「次のM3で出す朗読CDで、詩人ふたりの共演という形で参加してみませんか?」と。
 大喜びでOKし、今回の完成にこぎつけた、というわけです。


 この企画には面白いところがいくつかありまして、まず第一に『夕暮れという言葉から連想されるテーマを5つ選出し、それにしたがってお互いが詩を書き上げ、計10編の詩をまとめる』というのが第一のコンセプト。
 テーマに関してはふたりで話し合って決めて、それにそった詩をそれぞれが書き上げています。ですから、同じテーマを別々の詩人が題材にするとこういうものが出来上がるのだ、という面白比較を5パターンも、目の当たりにすることが出来ます。
 さらにもうひとつ面白い試みとして、『自分の作った詩は相手に読んでもらう』というものがあります。そーなんです、今回朗読CDなんですが、僕も朗読しちゃってるのです。しかも半分半分に詩を書いてるから、5編も。5割も。僕の朗読。ひいいいい。
 声が全く出なかったり、マイクでとっている声がヘッドフォンに一切返ってこない状況で録音したり、朗読始めたら家の前の新幹線通路の轟音が鳴り響いたり、ねこがマイクを倒したり。色々なトラブルに見舞われながらも、なんとか朗読しました。声に関しては自信は毛頭ありませんが、詩人として朗読の内容については精魂込めたつもりです。他人の詩を朗読するのって、すっごく難しいですね。
 そんなことよりも大事かつうれしいのは、逆もまた真なりということで、僕の書いた詩はカヲルくんが読み上げてくれているわけですよ。カヲルくんのイケメンボイスで朗読される、僕の何かとひん曲がった詩は、不思議な感覚をあなたに植え付けてくれることでしょう。
 ところで夕闇から連想された5つのテーマに関してなのですが、これについては次回。どんなテーマでそれぞれの詩が書かれたのか、その辺のお話はまた近いうちにお届けいたします。
 ちなみにM3では僕も委託で多少作品を持っていきます。闇;灯の旧作をいくつかと、自分の詩集を。もしもECDが欲しいという希望がありましたら、事前に拍手などで教えていただければその分持っていきます。よろしくですー。


 それと、もうひとつ告知。
 お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、ブログのサイドバーのデザインが少々変わりました。拍手のお礼も変わりました。
 拍手をすると、写真が2枚、詩が1編、一石の趣味に関するミニコラムが7編読めます。拍手されると喜びますので、気が向いたらぱちぱちしてやってくだせえ。ミニコラムの感想とかも拍手のついでに送っていただけたらなおうれしいです。