第23回M3はこんなでした

 教育テレビ開局50周年らしく、朝テレビをつけたら過去の教育テレビの歴代人気キャラクターランキングとかをやってて、すごく続きが見たい。だけどもう出かけないと。
 その番組で、現在声優としてワンピースのブルック役などで活躍中のチョーさんが、『たんけんぼくのまち』のキャラクターとして登場。チョーさんが着ているTシャツには「ごらんの有様だよ!」と書かれているがもちろん出演者の誰もつっこまない。すごく続きが見たい。だけどもう出かけないと。

 蒲田Pioに向かうも、一本快速電車に乗り遅れてしまって遅刻。本日の相方のカヲルくんに「ごめんなさい、少し遅れます」とメールをして現地に急ぐ。


 それにしても送り主が『カヲルくん』となっているメールが届くと、「歌はいいよね?」とか「行為に値するよ」とか言われそうでビックリしますよね。それよりその誤字がどうかと思いますけどね。
 現地に着いたら、カヲルくんよりも先に遊女さんの後姿を見つけた。会場に入るついでに後ろから声をかけたら、キョどられた。前にはTERRAさんいるし。入場から濃いなあ今日は。
 今日の僕の居場所、2階のミニスペースでカヲルくんと共に設営準備していたら、「本日は入場時間を15分早めます」とのアナウンスが。うっへー、なんだろう、外に人が集まりすぎてるからかな。雨も降ってるしな。とか思ってたら、その入場時間11時15分がやってきた。運営の人が「本日は入場を15分繰り上げます!」と先ほどから再三アナウンスされていた事実を大声で会場内に伝えると、各ブースからどよめきが起こる。
 起こるなよどよめき! さっきまでのアナウンスみんな聞いてなかったとでもいうのか! ちゃんとしよう、サークル設営!


 かなめたんとか木本さんとかの、たまたま目の前を通りがかったレアな人に挨拶をしつつ、順調に時間は過ぎていきました。
 途中、2tomくんが来て「500円玉の両替をお願いしたい!」「だが断る(誇張、というか普通に応じた)」なんていうやり取りもあった。リトルホワイトスノーの両替金は常に誰かが用意してあげておいてください!(闇;灯とか闇;灯とか闇;灯とかですかね)
 あと、友人のセガ社員の人が来て、僕の詩集を指して「いやー、これを仕事の休憩時間に読むと、そのあと仕事する気がすっかりなくなりますな」「そんなTPOで読まないでください」なんて話もしました。
 それからじろうさんの全速ツケマイーズの新譜が予想通りにバカッコ良かった。殺してから骨を折る!!


 廓の誠で、影の落ちる部屋とか、ユキミチピアノverの編曲をやってくれた、ピアノ屋ダグさんという人がいるのですが。音楽家として非常に素晴らしい手腕を持っていつつ、話すとやたら面白い人なんですが。この人からM3の前々日に、珍しくお電話がかかってきまして。オード・リーがキャリーバッグの中でそそうをやらかしてしまったことを僕の日記で読んだピアノ屋ダグさんは、「良ければウチにキャリーバッグが大量に余っているからM3に持って行きますよ」と、わざわざお電話をくれたのです。
 あと、「この女の子は僕にしか見えていないんじゃないかって言うくだりに爆笑しました」とも言っていました。
 僕はキャリーバッグをありがたくいただくことにして、女の子が見えていないくだりの評価には小さくガッツポーズをして、M3当日を迎えました。


 で、ブースで売り子していたらダグさんがキャリーバッグを担いでやってきました。
「一石さん、約束のブツです」
「おお! ありがとうございます!」
「でもこのままタダであげるのもなんなので、これをつけてください」
 そう言って渡されたのは、ねこ耳・ねこ尻尾・蝶ネクタイのねこコスプレ三点セット(白ver黒ver2セット)。
「なんですかこれは」
「いやー、今日の設営に使うために、ねこのぬいぐるみを用意しておいたはずなんですが、何の手違いか中身がこれになってまして」
「なんで僕につけさせるんですか」
「自分のところの売り子の子につけてくれってお願いしたら、嫌だって言われて」
「これ一階の、知ってる女子歌い手集まってる辺りに投げつけてきちゃダメなんですか」
「そういう元から似合いそうな人に渡しても面白くないでしょう!」


 ということなので、ダグさんが帰ったあとに僕は黒い蝶ネクタイをつけて、座っている椅子にねこのしっぽをつけて、耳はさすがに自嘲しました。かわいくなりすぎちゃいますからね。嘘です、僕が被るのはこのハンチングで充分だってだけです。
 ダグさんからの意思を受け継ぎ、その辺歩いてる海老スパを捕獲して「これ、是非つけてくれよ。君のために取っておいたんだよ!」と言ってねこコスプレ三点セットを渡したら、「これと同じようなものを既に三つは持っている気がする」という物凄い(だけど海老らしい)返答が帰ってきました。初めて海老に会ったときにもねこ耳つけてたような気がするしな。
 そしてそんなやり取りを見ていた2tomくんから衝撃的な言葉が。「今日コスプレ禁止らしいっすよ」おのれ孔明の罠か!
 ねこ耳つけないで本当に良かった。


 来ていただいた方、本当にありがとうございました。こんな機会を与えてくれたカヲルくんも本当にありがとうございました。差し入れはありがたくいただきます。コラボレーションサークル・ナニスルケレドは無事怪我もなく出発いたしました。
 でもやっぱり疲れるね。いつもは座りっぱなしだけど、今回は半分は立ったままだったし。結局一階には一度も足を踏み入れないまま帰りました。あの込み方からして、きっと一階は尋常じゃない美脚ぎゅうぎゅうぶりだったのではないでしょうか。しまったブースに座っているときに何を考えているのかバラしてしまった。