神田瀧夢(かんだろむ)について

 テレビ朝日の番組に、神田瀧夢が出ていた。
 今アメリカで、イチローや松井を超える知名度を持つ日本人といわれる人物です。コメディアンであり、日本では珍しいスタンダップコメディアン。上記リンクでの説明文を以下に引用します。
 米ABCテレビで2008年6月24日から放送されているリアリティショー『I Survived a Japanese Game Show』の司会者に抜擢された。米史上初めてメジャーネットワークの全米テレビ番組で司会をした日本人である。
 日本人や日系人アメリカのTVやドラマや映画で注目を集めることは時たまありましたが、司会者という立場に立った人はかなりの変り種。
 日本のお笑いが大好きで、スタンダップコメディアン出身の俳優(ジム・キャリーとかロビン・ウィリアムズとかビル・マーレイとかエディー・マーフィーとか)が大好きな自分としては、その存在を知ったときから気になっている人だったのです。
 
 で、どんな人だったのかというと、適度にオーバーアクションで適度に日本人らしさも持っていて、いい感じの人でした。
 「どこに向けて自分を発揮すればいいのか」がわかっている、オンオフの使い分けがうまいというか。番組的に求められてるキャラと体験談を確実にこなす、すごいプロっぽい日本人でした。
 今までに「アメリカで大人気の日本人コメディアン!」という触れ込みで日本にやってきた人は、大抵が内容のない大味な芸風の人が多かったのですが、この人にはそれがない。「俺の面白さが何で日本人にはわからない! アメリカではバカ受けだぞ!」といったおごりもない。でもアメリカの番組ではそれ用にテンションを上げて挑んでいる。
 リップサービスも込みだとは思うけど、「アメリカ人を笑わせるのは簡単」「日本人を日本語で笑わせるのが一番難しい」とも発言していて、この点も個人的には良かったです。
 なんだか日本に凱旋してメディアに出るらしいよ、とは聞いていたので、今日のテレビ出演もその一環だったのかな。今後また見かけることがあるかもしれないから、チェックしておこう。
 できればスタンダップコメディのネタを日本語でやってみて欲しいな。日本では漫談っていうのはあるけど、あのスタイルで笑わせる人っていないから、すごく興味があるのです。シットダウンコメディ(落語)はあるけどね。
 日本人にもジムやロビンみたいな人が出てきたら、面白いと思うんだよなー。