明日への希望を胸に抱き

 イスは無事に完成しました。座り心地は非常に良く、イスの偉大なる存在を身近に感じています。結果的には家具屋で見たのよりこっちのイスの方が優れているような気がするので、買い物としても間違っていなかったようです。
 あとは爆発するのを待つだけです。ちっともリア充じゃないので多分大丈夫だと思います。
 組み立ての一番最初の段階の「キャスターを取り付ける」の部分で、「カチッと音がするまで押し込んでください」って説明に書いてあるんだけどカチッとどころかビクともウンともスンともニンともカンともキャスターがはまらず、己の力のなさに失笑が漏れました。
「誰か男の人呼んでー!」
 苦闘の末自力で入れた。
 
 コタツの必要な時期が来るまでは、多分このイスにずっと座って仕事なり遊びなりしてるだろうな。
 いやその前に、ねことの奪い合いの構図の方がありありと目に浮かぶか。黒いイスは猫毛目立つから嫌だったんだけどなー。
 しかしそんな心配もどこ吹く風、ねこは目をらんらんと輝かせてイスを梱包していたダンボールの中に入っていきました。
 
 それにしても部屋が狭いな。物が多いのか。いや収納の類が少ないから物が散らばってるのか。やっぱり次に買うのは本棚だな。
 このイスの座り心地の良さ、文章の書きやすさからして、きっと書き物のペースが格段に上がってバリバリ働けるだろうから、お金稼いで各種のモノを充実させよう。
 きっと明日の自分がこのイスに座って働きまくってくれるに違いないぞ。そうに決まってる。偉いなあ明日の自分。おやすみなさい。