方向音痴

 たまの映画を見てきましたが、これは感想ではありません。感想は色々まとまったら書きます。
 
 映画の内容だけじゃなくて、自分の人生にこの映画に出てくるいろんな人や場所や音楽が関わりすぎていて、過去の大きな二つの失敗のことが思い起こされて、現状も照らしあわされ、この先のことも考えて、感情がぐちゃぐちゃにされました。
 多分もう幸せにはなれないんだろうな、でもそれでいいんだけどさ。それでやることやれるなら。そう思いました。
 
 石川さんやピエール瀧のような、自分があこがれるステージパフォーマンスでみんなを楽しませるエンターティナーは、みんな体がでかい。
 ああなりたい。そう思うわたしの体は小さい。声にも動きにも顔にも迫力がない。
 肥大化する自意識を小さな体に押し込んで、なんだかんだ小手先のことでやりくりしている間に出来たのがわたしです。
 映画終了後のホルモン鉄道、大谷氏を見てもそう思った。「ホ・ホ・ホ・ホ・ホールモン」の叫びは、わたしからは出てこない。
 そして、出来ることと出来ないことに冷静に見切りをつけて、出来そうなことを少しずつやっているわたしには、ベースが弾けないのにベースを持って、「今から弾けるようになるから」と言ってたまに加入したGさんの心意気が足りないんだろうということにも気づきました。
 やりたいことをやりたいならば、やりたいことをしないといけない。