初一人呑み

 前日に渋谷で友人とちょっと話して、その時に「明日ゴールデン街で飲みませんか」って言われたんで、月曜の夜に新宿に行ったんですよ。
 そしたら「ごめん行けないです」って言われて。「行く予定だったゴールデン街の店には連絡入れてあるんで一人で行ってください」って言われて、新宿ぼっちなう。
 えっ外で一人でお酒飲むとかこの歳になっても経験ないんだけど。ましてや知らないお店でしょ。まーでもおっさんとして経験しとくべきかここは。
 でもその最初のハードルがゴールデン街ってちょっとこれ腰痛める高さじゃないの。
 でも行った。
 そうしたらそのちっさい飲み屋のカウンターにはきれいな女性がいて他にお客さんはいなくて、「あの、もしかして連絡行ってますか」「ああ詩人の人です?」「詩人といえば詩人ですが最近詩を書いていないので詩を書かない詩人です」「はあ」「詩を書かない詩人ほど世の中で最底辺の存在もないですよ。ビールください」っていうやり取りがあって、飲みました。
 実際は店につくまでにだいぶ迷って、もう新宿に来ただけでそのまま帰ろうかと思ったら謎の道を通って店について、すごく狐につままれたようだ! とかいう展開もあったんだけど。まあ着いちゃえばいいじゃないかそれで。
 で、飲んでたら、そのカウンターの女性の友人だって言う別の女性(こっちもきれい)がやってきて隣で飲み始めて、若い美女二人に囲まれながら飲むという贅沢な状況。やっぱり狐につままれてるんじゃないかと思ったけど大丈夫だった。
 気づけばビール4本飲んでた。フラフラになりながら帰宅。
 
 気さくな方ばかりだったので、一人で飲んで話してても楽しかったです。
 「ゴールデン街で飲む事自体も始めてなんで、わたしは詩人とか自己紹介しようものなら、なんだァおい詩人だァ? じゃあ一発詩でもぶってみろァおい! って絡むジジイとかいたらどうしようかと思ってました」って常連さんに話したら、「ああそういう人この辺ならいるかもね」って言われた。
 平和に飲めて楽しかったです。また行きます。