恋しくて

 ここしばらく、恋愛絡みの事件でふさぎ込んでいました。
 ちょっとだけ仲良くしていた女の子がいたんですが、最近出来たその子の彼氏が「そういう人と仲良くしないで」って言ってきたそうで。
 細かい経緯は省きますが、まあそういった感じで友人を一人失ってしまったような状況なのです。楽しい子だったので、残念。可愛い子でもあったので、そういう面でも残念は残念ですけどねー。
 
 彼氏が出来たという話を聞いて、「じゃあもう二人で食事とかは無理だなあ」って言ってはいたんですよね。
 恋人がいる異性を連れ回して、その相手に嫌な思いをさせてしまうのはよくない。
 わたしがどういうつもりか、何かあったか何もないのかとかはどうでもよくて、「その子の彼氏に嫌な思いをさせてしまって、結果恋人同士にヒビが入る」のは、一番良くないと思っています。
 過去にそれで痛い目にあったこともあるんで、重々気をつけてたつもりだったんですが。うまくいかないものですね。
 
 外的要因で友人を失うっていうのは、中々に切ないものです。
 もうひとつ切ないのは、彼氏のこと。
 その彼氏の話は付き合う前からその子に聞いていて、気になる存在だったんですよ。女性との付き合いが全くなくて、ぼっちで過ごしてる若い子だと。なんか昔の自分の話を聞いてるみたいで。
 「その男の子と付き合うことになリました」って聞いた時は、少し自分も救われた気がした。「ああよかった、今までひとりぼっちだった彼に、大事な人ができたんだな」って。わたしも今は恋人はいないけれど、ずっといなかったわけじゃない。でも彼は、生きてて今が初めての経験だから。
 大事な恋人の周囲にいる男たちのことが、気になって仕方ない気持ちも、わかります。自分もそうだったから。
 
 そんな大事な恋人を、とても大事にするあまり、その余波がこっちにも来てしまったわけで。それが切ないです。
 その子は大事にした方がいい。二人には仲良く過ごして欲しい。だから「あなたは離れてくれ」って言われれば、わたしは離れてもいい。
 でも、わたしは年の割に人間出来てるわけじゃないから、若い子たちを笑って「仲良くしろよ」って見送れないので、「友達、減っちゃったな」ってふさぎ込んでいるのです。
 弱いねー。
 
 弱いものたちが夕暮れ 更に弱いものを叩く
 その音が響き渡れば ブルースは加速していく
 
 もしこのブログを彼氏が読んだとしたら、それも「弱いわたしが弱さゆえに彼を叩いた」ことになるかもしれない。
 弱い同士で叩き合うつもりはない。「幸せだね、よかったね」って幸せをわかちあえたら嬉しかった。難しいね。