飲食報告

 お寿司食べてきた。
 「やれやれ出かけてもいないくせにまた嘘か、しかも前回のよりも信憑性の高い嘘だから始末が悪い」と思われるかもしれませんが、本当だよ信じてよ! 狼は本当に来るんだよ! 親方、空から女の子が!
 良く考えてみるとパズーって親父さんが「空に浮かぶ城を見たんだよマジだって!」って言いながら死んじゃって(行方不明だったっけ)、その上一人身になって肉体労働してたらある日「親方、空から女の子が!」って、周りからはかなりヤバイ子だと思われていたんじゃないだろうか。
 そんなことはどうでもいいとして、なんか昼に両親(目の良さを受け継いだ母と鼻の高さを受け継いだ父)と一緒に飯を食うことになりまして、どこも込んでたし高いから「どこでもいいか」って人が少なそうなところに並んで待ってたらカウンターで寿司を食べることになりました。
 あれこれと10貫ぐらい食べて味噌汁には海老とか入ってて、ひとしきり食べてお勘定しようと思ったら「まだ巻物があるんだよ!」って目の前で大将にマグロときゅうりとシソの手巻きを一本ずつもらって、うまい! けど食べすぎ! これで1500円か! そんな飯を食いました。
 昼から豪勢だなって言うか、これが朝飯だったからすごい贅沢した気分だ。朝からカウンターで寿司。ハリウッドスターだ。


 豪勢な味を思い出すげっぷをしながら、両親を家に案内。
 なぜ家に案内しているのかというと母は「ねこの写真を撮りたいわ」と言い、父は「洗濯機が水漏れが激しいので見てくださいな」と僕が呼んだのです。
 元配管工の父は洗濯機のホースを確認して「よくわからんが元々サイズが合ってないんじゃないか」という結論を出しました。納得行くような行かないような。家に備え付けの「洗濯ホースの取り付け方」の写真とこのホース、完全にモノが一致しているのに「合わない」ってどうなんだ。
 母は動物が結構好きな割にはコミュニケーションの取り方に難のある人で、大声で正面から向かっていくからそりゃもうオードリーは警戒心むき出しですよ。更には背中を触ろうと恐る恐る手を伸ばしたらびくっ! てオードリーが反応して、それに逆にビックリして「わあああ!」とか大声を出してめちゃくちゃ逃げ回られていました。
 しまいには僕からも逃げるようになってしまうオードリー。昨夜は一緒の布団で寝転がってあんなにごろごろ言っていたじゃないか!
 そして飼いはじめの頃の僕なんかよりもあっという間にこの警戒心ねこをてなづけてしまう我が父。すげーよ。父の動物に好かれるスキルすげーよ。


 しばらくして両親は帰ったのですが、それからまた数時間してから、オードリーが食べたごはんを戻してしまった。あー。
 人に会うの苦手すぎるだろこの子。親近感わくなあ。
 「ごめんな、ひとりでおいしいもの食べて調子に乗って」と話しながらベッドに招き入れてずっとなでてたら、気持ち良さそうにゴロゴロ言いながらアゴを噛まれた。