肩に新展開

 実は一日に細かくいろんなことがあったんですが、それを少しずつ水増しして毎日書いています。一気に書くと書くことなくなるからな。
 で、これは実は数日前に起きた出来事。


 小遣い稼ぎ程度とは言え仕事のあてが一応出来たので、肩の調子を取り戻さないといかんなと思い、近所の接骨院に行ってみた。
 以前に同じく近所にある、整形外科に行ってレントゲン写真を撮影してもらった結果「軽く亜脱臼してますね、ほら肩が下に落ちてるでしょう」と言われたのが一ヶ月ぐらい前だっけ。それから10日ほどリハビリに通ったけど良くなる気配が見えず、役に立ったのはそこで処方してもらった痛み止めの塗り薬だけと言う有様だったのですが。途中であきらめて通院をやめてしまいました。
 で、それから3週間ほどたってみて別の医院の門戸を叩いてみても良いんじゃないかと思って、肩こりのときにお世話になっていた接骨院に行ってみたんです。


「一石さん、これはルーズショルダーですよ」
 るうずしょるだあ?
 僕はノースリーブが大好きで、それは肩の美しいラインが肌もあらわに示され、その上鎖骨が強調されがちで非常に色っぽいからなんだけど、そこにルーズソックスよろしくだぼだぼの布地が付いてしまったら大ガッカリじゃないか! なんだ、レッグウォーマーの肩首バージョンか! もちろん脚フェチの僕としては足首やくるぶしやかかとが見えなくなるルーズソックスもノーサンキューなんだけれども!
 そんな怒りを先生にぶつけると、間抜けな僕の口封じのために先生は僕の腕をぐいと捻り上げました。「おごおおおお、すみませんんん」以上妄想終わり。


 スポーツに疎い僕はよく知らなかったんですが、ルーズショルダーというのはスポーツ選手にありがちな症状だそうですね。
 テニス選手とか野球選手とか、腕を振り回して肩に負担がかかりがちな人に多いんだとか。肩の関節のスキマが空きすぎてしまっている状態を指すそうです。
 もともと肩の関節は腕をぐるぐる回す必要があるので、少々遊びの部分が大きくなっている。でもこれが極端になると(例えばボールを投げたり腕を振り回したりして、ズームパンチよろしく腕を伸ばして肩を酷使しがちになると)、肩関節にあるスキマが広くなりすぎて、違和感を感じるようになる。これをきっかけにして腕が抜けやすくなり、脱臼や亜脱臼を繰り返す羽目になる。
 ええー、何も運動もしてないのに。
 いや、何も運動してないから肩の筋肉が衰えてしまって、スキマが空きすぎているらしいんですけどね。
 ということで、レントゲンを撮ってもらって「亜脱臼ですよ、肩が落ちているでしょう」というのは半分正解で半分不正解だったようです。肩が落ちているのはルーズショルダーの症状で、筋力よりも重力の方が強かったからです。地球強い。僕弱い。
 亜脱臼はおそらくそれほど間違ってなくて、それは治りつつあるけどいまだに肩に痛みが残るのは、このルーズショルダーという一生モノの症状のせい。
 なんか根本的に治す手段はあんまりないらしいですよ。専用の肩当てをして「わーいサイボーグみたい、プロボウラーの人がつけてる腕当てもつけたらもっとサイボーグみたい!」って遊ぶ(遊ぶな)、または最悪の場合は手術をして無理やり肩の間を埋めるしかないそうな。
 よもやジョーブ博士の世話になるときが来ようとは。いや、ジョーブ博士に頼るほどひどいのはスポーツ選手レベルの話らしいですけどね。
 さしあたって僕は肩の筋肉をつけていかり肩になるしかないようなので、手っ取り早くペットボトルで運動しています。
 待ってろオリーブ。ただじゃおかねえぞブルート。でもペットボトルごときでポパイ並はさすがに無理があるだろう。ほうれん草の缶詰食えばなんとかなりますかね? あれ売ってるの見たことないけど。