2011年七の月

 あまり役に立つか立たないかわからない豆知識をひとつ。
 家電製品などはオンオフの瞬間の熱量消費が最も大きいので、ガスレンジの火や掃除機のスイッチなど、あまりこまめに消したり切ったりしていると、継続使用しているよりもエネルギー消費が増えてしまいます。
 ですから、オフにしてすぐにまたオンにする予定があるときには、切ってからまたつけるよりも、つけっぱなしにしておいた方が節約になるのです。ガスだったら弱火にしたまま使い続けた方が得だし、掃除機だったら部屋をまたぐたびにつけたり消したりしないで、つけっぱなしのまま掃除を続けていた方がお得です。
 これはテレビについても同様です。仮にふたつ続けて見たい番組があり、そのインターバルの時間が10分あったとして、このときテレビを消して時間が来るのを待つよりも、テレビをつけっぱなしで時間を待っている方がエネルギー消費は少なくなります。電源を入れる瞬間が、テレビがもっとも電気を消費する瞬間なのです。
 また、テレビの電源を入れるときと切るときには、テレビに大きな負担がかかることも憶えておいてください。三菱電機の調査によると、平均してテレビの電源が一万五千回入れられると、そのテレビは劣化して故障しやすくなるそうです。
 なお、こうしたテレビ電源のオンオフは、短時間に何度も行うことでその負荷を更に高めてしまいます。
 殆どありえないケースではありますが、具体的には3分間に220回以上の電源オンオフを繰り返すと、そのテレビはほぼ確実に壊れてしまうと言う統計データがあるそうです。
 こまめな電源切り替えには注意が必要ですね。