ドクマン

 僕は文章で主にお金をもらっている人間としてはありえないぐらい、本当に本当に本を読みません。
 読むと楽しいのは良くわかってるんですけど、読むのが遅いせいで途切れ途切れに読んでいる間に話を途中で忘れてしまって、また一回読み返したりとかしている間にどんどん時間が過ぎていくのにやきもき。小説なら短編集とか、もしくは情報とかコラムとかみたいなやつならちょこちょこ読むんだけどなあ。
 マンガを人並みに読むぐらいですね。物語に触れるのは好きなので、もっぱら外から吸収するストーリーはマンガと映画でまかなっています。
 ネット繋がらない間は、なんかあれこれ読んだなあ。本棚のマンガ再読したりとか。こんなの読んでました。


孤独のグルメ
 噂に名高いグルメマンガをようやく新装版で読みました。グルメマンガというよりは、食べるマンガと言った方がしっくりきますね。何度も何度も読み返してしまう本。素晴らしい。悩んだあげくにチョイスを失敗する、その食事の様子を描いたとか巻末で語られていて、なるほどなあと。
ブロッケンブラッド
 魔女の血を引くドイツ系三世の男子高校生が、女装させられて魔女っ子になって頭のおかしい悪と戦うマンガ。どんどんコスプレがひどくなっていって芸能界デビューして、頭のおかしさが加速していくさまがたまらないですね。主人公の男の子が、見た目もかわいいけどその境遇に煩悶するさまがとにかくかわいいです。「女子校の制服を着て中学生の授業を受ける、このえもいわれぬ屈辱感から早く抜け出したい……!」とか。
●るくるく
 3巻まで集めてたのをブックオフで5巻だけ100円で見つけて買って、その後順調に4巻も6巻も100円で見つけて揃って行っております。9巻まで出ているらしいから、この先は本屋で買おうかな。面白いんだけど、カールビンソンとどうしても比べてしまう……。あさりさん、離婚が響いてもうカールビンソン書けないのかなあ。
●定本・悪魔くん
 太田出版から出ている、貸本時代の最初の悪魔くんの復刻本。ものすっごく分厚い。水木しげるの天才っぷりが前面に出ている、当時としては本当にコレ奇書だったんだろうなあ。子供時代に読んだらトラウマだー。未完なのが非常に残念でありつつ、未完であるからこそこのクオリティを保てていると言うこともよくわかる一冊。
刑務所の中
 超有名マンガ。花輪和一の作品をいくつか読んでいたころに逮捕されちゃって、その後このマンガが出た。あれよあれよと色んな賞をかっさらっていったけど、最近ようやく初読。なんとも花輪テイストにあふれてて、コレよくそんなに売れたなあと言う感じ。爆発的な面白さはないけど、味わい深い。
ジャイアントロボ〜地球が燃え尽きる日〜
 林冲が残月で残月が林冲でどこの林冲が残月であそこの残月はどこに行った? この林冲か?(意味がわからず置いてけぼりを食らっていると思いますが、読んでいる方も大体そんな感じです)
●おひっこし
 無限の住人沙村広明の短編集。無限の住人はずっと読んでいるんだけれども、これは初読。無限の住人で垣間見せている懐の深さがあれやこれやと開花。すごい面白い。あまり評価されないけど、この人天才だよな。
●少年ジャンプ
 待ってたよ葉柱ルイ! やっぱりアイシールドは努力する凡人が主人公のマンガだ!


 他にもたくさん読んだ気がするけど、ぱっと思い出せない奴はいずれ僕の妄想の血肉となって世の中に出て行くことでしょう。