豪華三本立て

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 書く内容が頭に浮かんでも、ちょっと外に出たりちょっとシャワー浴びたりちょっと調べ物したりしている間にすっぽり忘れてしまうことがやたらに多くなりました。
 まさにブログのタイトルにたがわずといった感じです。恐らく脳が老いさらばえているのでしょう。
 そういうわけで、以前だったら「いくつかネタが浮かんだからこれとこれはキープしておいて別の機会に書くことにしよう」と処理していたのですが、今日は思いついたことを憶えているうちに、あっつあつのふっかふかのうちに書き留めて更新することにします。


 ところで老いさらばえるの「さらばえる」の部分は、「老い」以外で使われるケースが浮かばないのですが、これはよっぽど特殊な用例なのか、それとも自分のボケのせいで何かを思い出せないだけなのでしょうか。
 「肥え太りさらばえる」とか「みるみる女らしくさらばえる」とか「落ちさらばえる」とか言いませんよね。
 こういう場合は「ぐぐれよ、さらば得ざらしめん」というありがたいお言葉がある気もするのですが、よくわかっていない言葉をそのまま放置しておくのが好きなタチなので、あえてぐぐらずに適当なことを言って逃げることにします。
 更に余談ですが、「老いさらばえる」と聞くと僕は「エド・サリバン・ショー」を思い出します。しかし「エド・サリバン・ショー」って言葉の響きで覚えているだけで、具体的に「エド・サリバン・ショー」がどんなものなのかは僕もよく認識していないのです。もちろんぐぐらず抽象存在のまま脳内で放置です。


<2>
 ふと思いついたネタを忘れないうちに書き留めておくに当たっては、Twitterが便利みたいですね。でも僕はあの便利さが怖くて導入に踏み込めません。
 思いついたことをふと書いてしまえるというのは、問題発言や失言に繋がる可能性もとても高いんですよね。ましてやこういうものにふと書きたくなることって、なんとなくのその場の感情の吐露だったりするわけで、うっかり仕事の守秘義務をかすってるようなことを書く危険性もなきにしもあらず。実際そういうことをうっかりやってしまって、ログをとられてあちゃーって事例もいくつか見ています。
 怒りは境界線をうっかり越えることが多々あるので怖いです。怒りのつもりでなく、悪気もなく、しかし書いて問題あることを書いてしまって、周囲をげんなりさせる人も多いし。僕もそういう人の後を負う危険がだいぶありそうだと思っているので、うっかり屋さんの自分を制止するために、手を出さないでいる状態です。


 ちょい前にこちらで引用したものの、すでに親記事が消えてしまっていた話で、平野耕太さんのブログが突然消えちゃったというニュースがありました。
 真相はわからないものの、「消える前に編集部との確執的な話を割と書いていたから、その事情で消えちゃったんじゃないか」という憶測が飛び交っていました。
 僕は思うんです。漫画家とか、小説家とか、シナリオライターとか、主に家でじっとして自分の内面に向かっているタイプの仕事の人は、外向きにうっかり情報などを出さないように特に気をつけないといけないよねと。同業者のつながりはあっても、身近で同じ仕事をしている同僚はいない。外に出て人と接する時間も少ないから、溜まったものを外に出すきっかけがもてない。
 そこにきてバーチャルに人と接することの出来るインターネットが手軽にそこにあると、やっちゃだめだってわかってるはずなのに、しゃべったらいけないことまで思わず書いてしまう。しかもこれ、全世界に向けてですよ。ログもあっさり押さえられるし。取り返しがつかない。
 自由にはそれなりの制約が必要だとは言いますが、自由業はある程度の自制を出来るようにならないと危ない危ない。気をつけよう。


 なお、これらの状況を打破するためのいい方法として、「結婚する」と言う方法を僕は提唱します。
 仲のいい伴侶がいて何かあったときに真っ先に話を聞いてくれるというのは、信用に関わる仕事を家でしている人にとってはかなり恵まれた状況だと思います。愚痴を聞かされる相手はたまったもんじゃないけどそこで話を聞くことで仕事がはかどるならいいじゃないか(横暴)。


<3>
 どうにも怒りがどーん! ってなったので、その気持ちを現した歌でもがなりたててやろうと思ったのですが、自分の知ってる歌のストックにあんまりそういうのがない。
 聴くにも歌うにもいまいち歌詞が出てこない。うろ覚えだから。
 これで気づいたんだけど、自分の好きな歌とか持ってるCDとかは、自分の中に向けての物が多すぎます。インナースペース。自分が書いた歌詞もそんなのばっかりだ。
 あーもーそうだ。真心ブラザーズの『ウジ虫以下』が聞きたいなあ。歌いたいなあ。せめて歌詞だけでも知りたいなあ。うたまっぷで検索しよう……出ねえ! 載ってねえ!
 そんなわけで気持ちをもてあましたまま過ごしているのです。「それにしてもそこで『ウジ虫以下』はないんじゃないか」と思う人は各自思え。


 その過程で一個面白いことがわかったのですが。
 うたまっぷでぐぐると本家うたまっぷサイトの次に出るのは、『うたまっぷで加山雄三のサライを検索した結果』なんですね。
 なんでサライ