十日前の熊本旅行・1

 ちょうど十日前の出来事になりますが、熊本旅行での出来事を少し振り返ってみます。
 本来祖父の七回忌で両親の実家に帰ったという形なので、旅行というには語弊があるんだけれど、滅多にこんな遠出をしないので、旅行の延長線上として記録を残しておきます。
 飛行機に乗って現地に到着した際の出来事はこんな感じでした。で、一晩眠って明けて翌日の11日。


 自分の父と母の故郷は、熊本は阿蘇なのですが、この日はいろいろな用事を一気に片付けるために車で長時間移動の日。荒尾、大牟田と経て親戚に顔を合わせた後は、福岡県内をあっち行ったりこっち行ったりすることになりました。
 なお、この日の予定のうち僕自身に関係があるのは最初の『荒尾、大牟田と経て親戚に顔を合わせる』のみ。その後の用事は、母が旧友に数十年ぶりに会うとか、叔父が顔を合わせたこともない俳句仲間に会ってくるとか、僕にはなんの関係もない用事ばかりでした。
 でも一度車に乗り合わせたが最後、ずっと乗っているしかないのだ。朝7時に出かけて夜9時までずっと車の後部座席。しかも元タクシー運転手の叔父さんは、仕事をやめてから数年ぶりの運転で、急ブレーキや急発進や猛スピードや急ハンドルで非常に運転が危なっかしい。命が縮まる!
 リアルに胃腸は縮まって、帰宅後非常にお腹を壊しました。出かける前にやった顎関節症も治ってないし、ろくにモノを噛めないで食事してるから、それも合わさってそりゃ具合も悪くなるよね。へっとへとー。
 しかし移動中に食ったとんこつラーメンはうまかった。そしてとんこつラーメンの細さは、開かない口にジャストサイズだった。みんなも顎関節症になったらとんこつラーメンを食おう!
 なお、「あれ? とんこつラーメンがメニューに無いぞ。でもとんこつ食べたいからみそとんこつでも食べるか……」と注文をした後に、メニューに『ラーメン』と『しょうゆラーメン』が並んで書いてあることを発見、「しまった、こっちで言う無印のラーメンってのはとんこつじゃねーか。普通にラーメンくださいって頼めばよかったんだ」という、関東在住福岡旅行あるある体験もこなしてきました。みそとんこつうまかったから悔しくないやい。


 途中で寄ったサービスエリアに、オード・リーと毛色が似ているキジ猫がいました。



 野良猫にありがちな、濁ったニャーニャー声で鳴きながら追い掛け回してきました。こっちが一箇所にじっとしてると、目の前で座ってずっと鳴いてるの。かわいい。でもうるさい。そこがかわいい。


 福岡の直方と言うところに行って、そこで母の旧友と会い、お土産を頂いて即帰宅。そこから帰るだけで3時間の車の旅。
 朝は朝で濃霧に飲み込まれて道が見えない状態で出かけたけど、帰りも実家に近づく旅に減っていく街頭で、真っ暗な中を運転。ちょこまか道を間違えつつ、どうにかお家に着きました。
 いただいたお土産は直方名物成金饅頭だってさ。これ。でけえの。

 左に並んでいるのが、普通サイズのやつ。いわゆるどら焼きサイズ。
 箱に入っているのが名物たる所以のでかい饅頭。中身は粒がしっかりして噛みごたえがある白あんがぎっしり。いや本当にぎっしり。切断面も写真に撮るべきだった。皮がうっすくて、中身ほとんどあんこでやんの。皮はどら焼き風を想像してたら、あんまりしっとりしてなくてもっちりしてた。
 お腹壊してたから、食べたのは熊本から出てこっち帰ってきてからだけどね。