働いているので食う話でも

 今更ながらのお話ですが、このブログの日記カテゴリって、あんまり日記っぽくないですよね。
 基本的にはその日にあったことを書くようにしているとはいえ、あれこれと妄想やら感想やら、自分の思いのことが多すぎる。
 これはこれで「このときこういうこと考えてたんだな」という感情メモになっているので、自分的には有意義なところもありはしますが。でももう少し、普通の日常的なことをただ書いてある日記でも、暇つぶしとしては役に立つのかもしれないですね。
 こう考え始めたのは、最近たまに覗いているジャンプ感想サイトさんで、毎日食べているものに関してのメモを、日記に書き残しているのを読んだせいです。
 人が日々何を食べたのか、ただそれだけのことなのに、読んでるとちょっと楽しくなっている自分に気づきました。
 というわけで、今日わたしが食べたのは、一食目がソーセージとほうれん草のペペロンチーノです。
 二食目がソーセージとエノキの炒め物、ほうれん草と豆腐のポン酢かけ、箸休めにキムチ。
 一食目の余りが二食目に活用されているのが丸わかりですね。ほうれん草はスパゲティゆでるときにまとめてゆでて活用しました。
 三食目をこの後食べるとしたら、だいぶ前に砕いて半分に割ったままのチキンラーメンを食べるかもしれません。キムチとゴマでも添えて。


 この前とべないぼうしと吉田仁郎さんと一緒に飲みに行ったときに、「一石さんってグルメだよね」と言われました。
 いやもう全然、自分なんかグルメじゃないですよ、食い歩きとかしてるわけでもなし食材や調理法への異常なこだわりもなし。と言うように弁明したんですよ。あくまでわたしは、自分の手の届く範囲での、出来る限りの範囲内で、なるべくおいしく飯が食いたいだけなんだって。
 レトルト食うときだってなるべくおいしい奴をおいしく食べたいだけ、手元にある調味料や薬味で味が変わるなら足したいだけ、常に最高においしいものを食べたいわけではないけど、今の状況の中で一番おいしい食べ方をしたいだけなんだよ!
 と、考えたところで、これって金のない魯山人みたいなもんだなと気づきました。


 吾妻ひでおさんの『失踪日記』という、有名な漫画がありますが。
 この話の中での、失踪して路上で暮らしている吾妻さんの、食い物に対する執着と言ったら。「食い意地がはってるんですよ」と本人も言っていましたが。
 捨てられていたクレ556を吹き付けてライターで火をつけて、捨てられていた缶を切り取って作った簡易鍋に、捨てられていたうどんを入れて、捨てられていた魚の骨のダシでとったスープで食う。
 「あの感じってすごく親近感わくんですよ」と、酒の席で例に挙げて話しました。貧乏な魯山人は、路上生活したら路上生活の中で一番うまいものを食おうとするのです。
 外食も自炊も軽食もお菓子もつまみ食いも大好きです。でも拾い食いはおなか治りかけなのでやめておきます。