滋養過多

 ちょっとした手続きで実家の方に顔を出したので(実家近い)、食事内容が急に豪華になりました。親も何かいろいろと食いたかったみたいなんで、家族集合にかこつけてせっかくだからあれこれ食おうという流れのおかげで。
 で、買い物に出かけてその場で安かったものから食べたいものをチョイスしたら、中トロの刺身、ホイコーロー、くじらの刺身、ボイル蟹という晩餐に。なんだかすごく何かが偏っていそうな、うまみばかり強いめしだな!
 それが昨夜の話で、今朝は蟹の残りでかに玉を作って食べました。それにレンコンの味噌炒めとか、ジャガイモの味噌汁とか。「昨日もホイコーローなんて味噌炒め料理食ったのにまた味噌炒めか、しかも汁物も味噌か」と味が被るのを気にする息子は口を挟んでおりました。母は全くそういうのは気にしない人なので「何が?」みたいな表情をしていました。
 そして帰り際。買ったはいいものの、さすがにこの食事の中に割り込んでくる余地がないということで冷蔵庫でお休みしていたうなぎの蒲焼を「ウチは食わないからアンタ持って帰りな」と手に持たされました。なんだかもう胃がビックリするようなごちそうの数々。おなかいっぱい胸いっぱいです。
 こりゃしばらくは質素な食生活でいいなと思いながら帰宅したんですが、自宅近くの駅を降りたら、駅前のスーパーが「明日店内改装するので今日は早く閉まります。明日はお休みになります」ということでお店の中の品物をガンガン売り飛ばしている。
 精肉も鮮魚も青果も惣菜もみーんな半額。古くなってるわけでも傷んでるわけでもないのに半額。うわっ、買いだめしておかないと!
 「あれもこれも安いー。買っちゃおうー」と群がる主婦勢に混じってどんどんかごに入れて、おうちの冷蔵庫の中身がぎっしり食材まみれになりました。
 お留守番してたねこが飛びついてきて、服が毛まみれになりました。
 怒るねこをなでながらごはんをあげつつ、自分の明日以降のごはんは何を食べようかと考えています。