玉川上水のほとりなら

 昨日は完全な、あまりにも見事に過ぎる昼夜逆転をしてしまいまして、太陽が昇っている時間が丁度眠っている時間、日が落ちてから朝日が昇るまでが活動時間という、ヴァンパイア的ナイトストーカー的生活を送っておりました。
 夜9時過ぎにとべないぼうしと電話していたときに、「今日起きたの夜の7時なんだよ」「ついさっきじゃん」「そうなんだよ」「じゃあ挨拶的にはおはようございますじゃん」「そうなんだよ」なんて話をしていました。テレ東でやってるプレデターで、黒人兵士が立て続けに死を迎えるのを見ながら(この辺ナイトストーカーっぽい)。
 この昼夜逆転を、エイヤッとばかりに直してしまおうと、その後は深夜3時に一旦床に就き、5時に起きて活動、そしてこの時間まで起きていることによって、一日にして逆転を元に戻すことに成功。
 日の当たる道を闊歩できる生活を取り戻しました。もう何も恐れることも気にやむことも後ろ指差されることもないのだ。どうだまいったか。
 
 そんな感じで朝5時に起きて、仕事して、洗濯して、自炊して、急に来たシナリオの直しも終えて、出かけて、Tシャツや古本を買いながら次に書く内容を頭の中でまとめて、家に帰って、合間の時間にオモシロ動画なんかを見ながら執筆を続けて。
 うおおおおおお!? 誰だこいつ! わたしだ。一石楠耳と申します。ウソだ、わたしの知ってるわたしはこんなに順調な生活を送れるような物書きじゃないぞ。わたしはわたしが知ってるわたしじゃない!(ややこしい)
 一日の予定があまりにもうまい具合に消化されていくので、これは絶対後で何か大きなしっぺ返しが来るに違いないと身構えて生活する一日。こんなに順調に物事が進むって言うことは、相当大きな反動があるはず。死ぬんじゃねーか。心中とかするんじゃねーか。
 しかも無理心中。面識のない人と。急に刺されるとか足をくくられて一緒に入水とかそういう大変な目に会うに違いない。玉川上水の辺りが危ない。太宰的に危ない。やばい遺書が必要だ。遺書を持てーい、弁護士を用意せーい。
 そんなバカなことを考えながら、ブックオフでぼくらのが4巻まで105円で売ってたから、買って来たよ。
 
 以前に仕事の打ち合わせでGONZOの本社に何度か行っていたころのことです。
 ぼくらのの小冊子が置いてある。お持ち帰り自由。そのころまだ、ぼくらのってそんなにメジャーでもなくて、「なるたるの人の新しいヤツだよねー」って思いながらその小冊子を持ち帰って読んでみたら、ぼくらの第一話が丸々載ってた。
 その後ぼくらのがGONZOでアニメ化されることを知って、「ああ、そういう販促グッズだったんだねー」と気づくことになりました。
 そのころからずっと気になってたんだけど、読むタイミングを失っていたぼくらの。第一話だけをその小冊子で読んでいたぼくらの。何年もの時を経て、ようやく本編が読めます。とりあえず4巻まで。
 そういや確かぼくらのって、謎の敵を倒すと同時に、仲間の子供たちがふっと死んじゃうような作品でしたよね。今日の自分の生活もそんな感じなんじゃないかと恐れおののいていたのですが。
 生活が順調に回ることで、ふとどこかで大きな問題が巻き起こるのではないのかとか。
 あああ! 巻き起こっていた!
 買ってきたシャツ、Sサイズを買ったのに、着てみたらそれでもまだ大きい!!!
 
「すべての服のサイズにSSが存在する日本になりますように)」 ←いまさら短冊