1/21南青山MANDALA イシマツとタキモトライブ(数字と漢字とアルファベットとカタカナとひらがながひしめき合ったタイトル)

 ライブに行ってきました。たまの映画の余韻もまだ残しつつ、元たまメンバーのライブに数年ぶりに。
 正確にはたまの映画を見に行ったときにホルモン鉄道は生で見たので、石川さんは2週間ぶりぐらいの再会なんだけど、まああれは時間が短かったし映画の後の豪華なおまけだったし。本格的なあの人たちのライブは本当に久しぶりだ。
 たまの映画を見に行ったときと乗換えがほとんど同じだったので余裕こいて行ったら、地下鉄銀座線の乗り場がわからなくてかなり遅れてしまい、会場時間ギリギリ過ぎてる状態でマンダラに向けてダッシュ
 到着したら既に入場開始してたんだけど、ちょうど自分の整理番号の手前のところで滑り込めたので、その場でチケ買って間に合わせました。スタッフさんありがとう。おかげで最後までたっぷり楽しめました。
 
 息を整えながら座った席は、演者の真横。
 マンダラは真横で座って見れる席があるんだけど、本日はこの席の目の前に石川さんのパーカッションセットが。
 「叩いた楽器の音がなるわかりやすさが好き」という理由で打楽器を好む自分は、石川さんを余すところなく見られるこの席をチョイスして座りました。
 距離的には目と鼻の先という表現がまさにふさわしく、自分の席のテーブルに自分のワインが置いてあり、そのすぐ隣のテーブルには石川さんの鳴り物オモチャが並べてある状態。客席とステージという区切りは一応あるものの、距離としてはおつまみのナッツみたいな位置にある鳴り物たち。
 演奏中、これらの中からどれを使うか石川さんが選びに来るたびに顔をあわせそうになるという、唾被りの席です。石川さんは実際歌うときにステージから客席に唾を飛ばすので、気をつけないと今日は唾まみれになるぞ。
 そんな席の隣に「ここ空いてますか?」ときれい目の女性が座ったのは少し驚いた。あんたも唾被りますよ。お気をつけください。
 
 ステージはイシマツからスタート。
 パスカルズのバンマス、ロケット・マツの弾く伸びやかで張りのあるピアノ、ピアニカ。目前で展開される石川さんのパーカッションとパフォーマンス。
 おっさん同士で互いの体にピアニカの鍵盤を押し付けあって演奏するという、変なカップリング妄想演奏がありましたが、なんだこれは。誰得だ。
 石川さんボーカルによる『326』もあり、最後のほうでぬるっと滝本さんが客席からステージに上って口琴で参加して、何事もなかったように帰って行く様子もあり。
 演奏後に落ちてたセットリスト見たら、10曲もやったらしいんだけど、なんかあっという間におっさんたちが遊んで帰って終わった。イシマツいいなー。
 
 続けて滝本さん登場。今日初めて見たというイシマツを「いいですね」と褒めてた。わたしも初めて組で、うなずいた。
 石川さんが置いていったオモチャがテーブルに散乱してて、横から見るとそれごしに滝本さんが歌ってるんだけど、不思議な幻想感があって、マンダラのオシャレさもあいまって、これもよかった。
 
 最後にイシマツ&タキモト。
 自分が南青山MANDALAに来たのは2度目で、前に来たのは滝本さんと知久さんのユニット『2』のライブのとき。
 そのときにも二人でやってた『ハダシの足音』を、この3人でも見れてとてもうれしかったです。
 マツさんと滝本さんの相性はいいですね。なんかくる。
 そして衝撃的だったのは、『ふくろうさん』のアドリブインスト部分で石川さんが腹太鼓を始め、それを見た滝本さんがシャツをまくろうとしてやめ、マツさんまで腹太鼓を始め、石川さんとマツさんが滝本さんを挟み込んで寄って行ったら……滝本さんがシャツをまくって、腹太鼓を始めてしまった。
 昔からのファンならこの衝撃がわかるはず。滝本さんが、腹太鼓を。センターで生の腹を出して叩くなどと。驚き。あまりの衝撃に石川さん本人までもが「今日驚くことがあった」と自分のホームページでクイズにしていた。
 ラストはなんと二回のアンコール。3人でやれる曲ももうないだろうにどーするんだろうと思っていたら、『どっこいしょ どっこいしょ』をやることに。マツさんはこの歌知らない。
 二人でやるどっこいしょコーラスはかなり面倒なようで(ややこしいよなそりゃ)、何度かとちって中々最後のアンコールが終わらない。マツさんと滝本さんによる練習タイムまで行われた。
 マツさんと滝本さんがお互いに正面を向き合っての(お客さん的には真横を向いた状態で、横から見てる自分からだと滝本さんは後姿しか見えない)、アイコンタクトによるどっこいしょで事なきを得たものの、調子に乗った石川さんがわざとその間に入り込んで邪魔をするという波乱の展開に。体を右に左に寄せてその攻撃をかわすマツさんと滝本さん。無駄にハラハラするおっさん3人のかけあい。
 笑いながら終わりを迎えました。
 
 ずっと欲しかった、滝本さんの詩に水彩画を載せた本『つづくこと つづくとこ』を購入してサインを入れてもらい、「最後大変だったけどイシマツとまたやってくださいね」「またやりたいですねー」「数年ぶりにライブ見ましたがやっぱりよかったです」「へえそう! またきてください」「ええ是非」と会話を交わして電車へ。
 本を読みながら揺れて。