誰も見てはならぬ

 基本的にわたしの行動は、「人から見られてどう思われるか」で決定されています。
 自分がどう思おうが、実際にもういい年なんだから。年齢相応に落ち着いたところを見せないと周りから見てもおかしいだろう。そう考えて、ある程度落ち着かせようと意識しています。若い人たちとともにいる席では、意識して少しだけ偉そうなことを言ったりします。
 意識してなければただの甘えん坊の子供です。びくびくしてじっとして動きません。
 大人の男なんだから下劣にならない程度のエロネタを状況に応じて使い分けるぐらいでないとな、そんなことを考えながら、フェチがどうこうとか言っている部分もあると思います。
 自分の内から湧き出てきて、誰にどう思われても構わないという気持ちで生み出されているのは、多分詩ぐらいです。だからこれが、わたしの根本であって本性なのだと思います。
 そんなわたしの詩は比較的若い女性に人気があって、「一石さんの詩が好きなんです」って言ってくれる人もいるのに、じゃあなんでわたしはモテないんでしょう。
 なんでモテないんですか、ねえ。
 「一石さんの詩は好きなんです」「詩は好きなんですよねー」「詩がいいと思います、一石さんは」やめてくださいわかりました、詩以外ももう少しがんばりますからごめんなさい、はい。
 
 そんなモテ要素満載の(事実誤認)一石楠耳が、遊佐邦博のモテたい欲求に応えるようにしてモテトークを展開するラジオが更新されました。
 細かいことをお話しますと、前回更新の第14回の震災関係の回の収録直前にこれは録音しまして、一ヶ月経ってようやく日の目を見たという形でございます。急ぎでアップする内容でもなんでもなかったんで。
 確かこの回はあえてしゃべる内容を定めずに、勢い一発で録音したはずです。
 なのであまりにも「これ完全に方向性見失ってるけど大丈夫なのかよ」という思いが収録中に募りすぎて、お互いに面白くなっちゃって噴出してる部分が多いです。ひどいです。この人たち面白そうだけど内容はひどい。
 かける予定じゃなかった曲も、話の流れで曲紹介に行っちゃったもんでかけることになって、自分だけ面白くなってげらげら笑ってます。ひどい。
 こんなわたしですが、そろそろモテますでしょうか?(36歳 職業詩人 男性)