目が覚めたら生まれていたの

 4月7日に年を取りました。
 例年は粛々とただ年を重ねるのですが、今年は各方面からお祝いの言葉を頂いてしまって、ずっと「ありがとうございます、恥ずかしいです」と言い続けていました。
 たまたまサークルの定例会と被ったので、知人から面と向かって祝われるタイミングがあったというのも大きいのですが。
 ネット越しにかけてもらう声が特に多くて、とてもありがたいことです。
 
 いや本当に、この年で特に祝われるようなことも出来てない状況で祝われるというのは、恥ずかしいと思っているのですが。
 それと同じぐらいに、祝いの言葉を向けてもらえたことも有難いと思っています。
 それはその人にとっては、ただ単に目に入っただけの他人の誕生日情報で、特に気もなく「おめでとう」と言っただけかもしれませんけれども。
 それでもその目が一瞬でもこちらに向いたことに、そういうことを起こしてくれる一日に、感謝したいのも本当なのです。
 
 今回強く思ったのは、「普段あまり交友が出来ていないような人と、話すきっかけづくりのために誕生日というのはあるのかもしれないな」ということです。
 来年はどうしているかわかりませんが、よければまた適度に祝われたいものですね。
 今年は少し、身に余った。だから来年は、もうちょい祝われるにふさわしいぐらいにはなるよ。
 みんな、ありがとう。
 
 ちなみに当日の模様。
 
・朝、出かける前にツイッターアナスイの「祝福しろ」の画像だけ貼った所、即座に「誕生日おめでとうございます」と返信が。わたしの誕生日を覚えてくれている可憐な美少女からの告白混じりの素敵なソレかと妄想するも全然そんなことはなく、同じ誕生日の30手前の兄さんでした。「そちらこそおめでとう」とリフレク。

・TRPGサークルの定例会に行く。サークル仲間の人が朝方にツイッターで「今日の参加者一同には被害者になってもらいます」と言っている。昨夜この人は「手から美味しそうな匂いがとれなくなった」と言っていたので、これは何かあるのではと予測。

・ゲームの合間にいちごババロア登場! あまおうで作ったやつ。すげー、俺人にお手製のお菓子で祝ってもらったのなんて全然記憶にねーや。ありがとうございます。

・しかしババロアが固まってなかったので本人は非常に納得が行っていなかった様子。食ったみんなで「いやでもうまいよ」と言うものの、それがむしろ慰めているような構図になってしまって余計にわびしい。でもババロアはおいしい。正式名称はババロア(?)です。

・ゲーム中に次々にメルマガ会員的なところから「誕生日おめでとうございます」とかメールが来て「これ家に一人でいたらむしろ虚しくなるわ、今日は遊んでるからいいけれども」と思う。ところが普通にお祝いのメール的なものも届く。びっくりだ。ありがたや。

・ゲーム終了後。他のサークルでも壮行会が行われ、今頃飲んだりカラオケやったりしているそうで、そちらに顔を出してついでに祝われるなどもいいかと思うけれども、疲れたのでファミレスでメシ食っておやすみ。珍しくミックスフライ御膳なんかを食って「一石さん今日はどうしてそんなに食べるの?」とわたしの胃を他人に心配される一幕も。たぶん昼のババロアのおかげ。なにがどうして胃に良くなったのかはわからないけど多分マジでそう。

・「そっちのサークルに顔を出してイケメンに祝われなくていいの?」と言われる。いやそんな、まったく……それはその……あの……(しどろもどろになるな)。

・帰宅。電車内で同じ車両に黒スト美脚の人がいたので「あれは素敵なものだけど誕生日祝いじゃないからあんまり見てると通報されるぞ」とツイートしている間に家についた。

・帰って一杯やるつまみとして、唐揚げとポテトサラダを買った。いつになく3食しっかり食って家に帰って、それでもまだ食うの? 多分ババロアのおかげ。ババロア(?)のおかげ。

・「いろんな人が祝ってくれたんだよお前も祝えよー」「にゃー!」帰宅早々、留守番してたねこの怒りの爪が内ももに刺さる。ズボンとヒートテックタイツを乗り越えて爪がぐっっさぁああ血がだらぁああ。

・パソコン立ち上げて皆さんのお祝いの言葉にまみれて平身低頭しながら返信。こういうコメント系はやはり女性が多いので、一瞬モテてる気がしたところにねこが飛び乗って「にゃー!」はいはいモテモテ、モテモテ。

・きれいな女の子に「おめでとうございます!」と言われてほっこりするも、彼女がわたしの誕生日を知ったのは「黒スト美脚のあの人はわたしの誕生日祝いじゃないぞ」という、自分の業にまみれたツイートから。

・寝て起きたら「誕生日おめでとうございます、昨日が誕生日だったんですね。昨日入籍しました!」と女の子からメール。「そちらこそおめでとう」と返す。「おめでとう」って、つながってる。