第十四回TORGオンリーコン・夜は明けて

http://d.hatena.ne.jp/isikusu/20121016/1386998413
 一応これの続き? になるのか? たぶんならないんですけど、プレイレポ。
 もう腐ってないです。
 
 トーグオンリーコンベンションに参加してきました。
 これです。
http://www.venus.dti.ne.jp/~hibiki/torg_conv/
 というわけでTRPGのお話です。
 このゲームはTRPGの中でも特に説明が色々とややこしいので、その辺の話はおもいっきりすっ飛ばして、分かる人にだけ分かる話を書きます。
 
 ついに14回を迎えたオンリーコンベンション、しかも14日に開催ということで、アナログゲーマーには否が応にも「14へ行け」が思い起こされる本日。
http://dic.pixiv.net/a/14%E3%81%B8%E8%A1%8C%E3%81%91
 そんな不吉な数字に合わせたのか、集まったGMたちも、やれサーコルドが舞台だの、ヒットラーが暴れてるからベルリンで戦えだの、せっかくだからニンジャスレイヤーやろうぜだの、殺る気まんまんのシナリオを引っさげて現れました。最後のはなんだ。
 GM陣によるシナリオ予告はこちら。
http://www.venus.dti.ne.jp/~hibiki/torg_conv/14th_intro.html
 
 イベントの開始直前、わたしはお腹に不穏なものを感じ「なんだとプレイヤーにダイレクトアタックだと、早速14へ行けというのか。しかも常備してる胃薬忘れた」と一人悶えていましたが、これは自滅です。単に体力点が足りてないだけです。
 また、「今日はじめてオンリーコンでTORGのGMをします! よろしくお願いします」と立候補してきたGMさんが一人いまして、そのGMさんだけ規定数プレイヤーが集まらず立卓しないという(なのにニンジャスレイヤー卓には6人もプレイヤー候補が集まるという)、「TORGプレイヤーたちなんかすげえ」的なサプライズもあり、実際のところ最初に14に行かされてしまったのはこの方だった気がします(次点・卓発表時点で未だおなか痛いわたし)。
 他にも、セッションがスタートして1時間でPCがサクッとぶっ殺されたプレイヤーさんもいたらしく、本当にこの日は殺気に満ちたオンリーコンだったようです。
 
 で、わたしの方(体調以外)はどうだったかというと、参加したのは周防蘇芳さんの卓。
 「TORGハンドアウトを導入してみる」「ハンドアウトにサイドストーリーカードを付随し配布する」など、自分がTORGのGMをやる際にやってみようかなと思ってたことが既に組み込まれていると聞き、こちらの卓を希望してみたわけです。
 シナリオは、ニッポンテックで起きた問題を、各地から集まってきたストームナイトたちが解決。地域振興のために作られた、ニッポンご当地ヒーローのガワを被りつつ……。といった感じ。
 集まったPCは以下の様な面々。細かいところは間違ってたらゴメンね。
 なお、各自のハンドアウトは以下にまとまっております。
http://d.hatena.ne.jp/suo_torg/20121012#p1
 
PC1
 斎賀なち、17歳女性。コアアースの運動家。
 運動家というと、民権運動がどうのこうのとかの人っぽく感じますが、このゲームの運動家はただのスポーツマン。
 ラクロス部だそうです。ヒーローに憧れて育った快活女子。
 わたしが「俄然クロス・マネジ臭が……」と言ったら「クロス・マネジ面白いですよね!」と切り返して下さったのですが、もっとその話をすればよかった。面白いですよねー。
 プレイヤーさんはTRPG歴自体は長いという、女性の方。休止期間があったもので、最近リハビリ的に新しいゲームを遊んでいるとのこと。アリアンとかシノビガミとか。わたしと一緒だ。
 そしてそのリハビリの延長線上で、遊んだこと無いTORGをオンリーコンに遊びに来たという、ただの猛者じゃねーか! そういうゲームじゃねえかもしれないからこれ!(手ぐすね引くハイロード陣)
 
PC2
 犬崎犬(いぬざきけん)、28歳男性。ニッポンテックの会社員→ニンジャ。
 その名の通りの企業の犬から、シノビの道に足を踏み入れることになる男。
 プレイヤーさんはTRPG歴4〜5年という非常にお若い方ながらも、その「社会に虐げられた男」「再起を狙う地に足のついた企業ニンジャ」ぶりがぴりりと光るステキロールが目立ちました。
 終始迷いと決定の流れが見事。そしてもちろん、ニンジャだから《武道(忍術)》が強いんだこれが。
 
PC3
 東郷貴、20代なかばの男。ナイル帝国のロケットレンジャー。
 空を飛ぶし体は硬いし遠くだって見通せるよ、で有名なロケットレンジャー。そこにシナリオの方向性としてのライダーテイストを掛けあわせた形です。
 プレイヤーさんはTRPG20年戦士で、TORGにも割と詳しい。わたしと同じ道を歩んできた方だ。
 シナリオ中、場札や手札をプレイヤー同士が交換する際に、持参のライダーカードをPC1に渡していたのが良かったです。
 シノビガミで、自分の秘密を勝手に一個余計に書いて持っていったことのあるわたしとしては、ゲームシステムを利用したおかしなアピールは受容したいところ。
 
PC4
 ジェシカ・オブライエン、20代っぽい女性。一応オーロシュのヴァンパイアハンター
 露出しまくりのセクシー女で、女子を見つけ次第に片っ端から百合ろうとする(実際NPCは手篭めにされていた)という、自分がGMだったら「お前は社会アクシオムに矛盾しているぞ!?」とサイコロを振らせるであろうハレンチビクトリアン。
 魔法を使ってOKな、基本ルール所蔵バンパイアハンターに、推理技能を組み合わせたハイブリッドキャラとしてキャラデータがGMから渡されたため、当然のようにめちゃ強い。
 データもアクもロールプレイも、いろんな意味でキャラが強い。この次に自己紹介するはめになったわたしは「これは危険な順手だ!」と思ったものです。
 
PC5
 ジャン・ノストラダムス、ハイティーンの男性。サイバー教皇領のジャズ・ファイター。プレイヤーはわたしです。
 見た目はブロンドの美少女ながら、その実は男性モデルっていう、↓のCMのイメージそのまんまのキャラをやろうと思ったら卓を囲んだ誰もこのCMを知らなかった。
http://tvlab.n-monitor.co.jp/2012/08/ippon_22.html
 弱々しい子だったのに、故郷を失ったことで自らをサイバー化して強さと狂気を手に入れ、戦闘ではその狂気で敵を威嚇して回るというキャラになりました。
 
 シナリオ内容については、ネタバレ回避も込みで割愛しちゃうとして。
 全体にシナリオの流れに皆さん乗っかって、ヒーローショーのメンバーとして活躍している中、自分は暗い過去のニヒルな男子を貫きました。
 偉業ロールを達成しようと、一人のプレイヤーに次々にカードが集まり、ロールが60以上に達したところで、「やれやれストームナイトってのは、仲良しごっこがよっぽどお好きなようだ。マスター、偉業カードを彼に渡します」って言えたので満足です。おかげで「何このツンデレww」って言ってもらえた。
 
 セッション終了後、各卓のMVPを決め、彼らによるじゃんけん大会が開かれました。賞品は『TORG基本ルールブック(カード付き)』。
 うちの卓のMVPは、TORG初プレイというPC1担当の女性だったわけですが、ラスト二人の一騎打ちにまで残りました。
 残念ながらラストバトルには敗れましたが、ここに新たなハイロードの種が撒かれる寸前でした。来年もいらしてくだされば幸いですねー。
 
 以上、ざっとそんな感じ。楽しい一日でした。
 打ち上げもすげえ参加したかったんだけど、前日もセッションだったので体力を考えて泣く泣く帰宅。わたしが2日続けて外出するだなんてとても珍しいことの上に、2日セッションなんて死を厭わぬ行いですよ。「突然じゃない死!」が襲います。
 かなり久しぶりの参加だったのですが、スタッフ陣にもお友達や、見知った顔の方も多く、いつかGMとして混ざったりスタッフとしてお手伝いしたいといつも思っています。
 そして体力がないので「余計に迷惑をかけそうだな……」と引いたりしています。来年も行けたら行きます。是非行きます。よろしくお願いします。