エヴァQ

 エヴァQ観てきました。とりとめのない箇条書き感想を書いておきます。ネタバレに気遣ったり全くしない奴。
 唐突にネタバレを踏んでしまうのが恐ろしい方のために、まずは映画本編に関係のない話から。引き返すなら今のうちだ。
 
 ジョジョに出てきたら「脚がグンバツの女」ってジョセフに言われてもおかしくない女子と、予定が噛み合ったので喜んで一緒に観に行って来ました。
「あああその黒ストが素敵すぎるけど、わたしはエヴァバカなので今日はエヴァに集中したいいい」
「そうですかww(席に座ってひざ掛けをかける)」
「(´・ω・`)……」
 今日はじめて「わたしと仕事、どっちが大事なの?」って詰め寄られる男の気持ちが少しわかった。
 エヴァと脚……迷ったらどっちもだ!(ゴローちゃん理論)(いやエヴァを選んだんですけど)(てか脚を得る選択肢はそこにない)
 
 では改めて、ネタバレ感想ダラダラ。
 
巨神兵のスタッフ、「言葉:舞城王太郎」にビビる。そんな人まで関わってたのか。

エヴァ開始、テレビで放送された例の宇宙シーン。右のスピーカーで歌うコネメガネがうぜえw

・一人じゃないって素敵なことね。今回はマリという存在を得たアスカが終始戦闘時楽しそうでよかったです。

・「カヲルとシンジの百合百合しさと、マリとアスカのBL臭さ」っていう意見を最近どこかで見て、改めて映画で見てまさにそうだなと思った。

大塚明夫だ! 空飛ぶ戦艦だ! リッちゃんがエレクトラに! まさしくナディアだ!

・ミサトがいくら「ミサトさん」って呼んでも応えないし、周囲が必要以上に葛城って名前は呼ぶから、葛城姓の別人かと勘ぐったけど違った。

・関西弁は鈴原の生まれ変わり的なものでまた別のループの世界の話やってるのか? と思ったら、普通に時間が過ぎてた。

・「エヴァの搭乗者は14歳の肉体を維持しなければならないためどーのこーの」の設定なのか、それとも「エントリープラグ内にいる彼らは亜光速と同じ状態で生活しているため時間の流れがどうこう、アスカとマリも地球を離れたシンジにあわせてプラグ内で14年間生きていた」とかなのか。後者はさっきNHK相対性理論観てたからその影響がだだ漏れしてるアレ。

・カヲルは何故「カヲルでいいよ」と早々に切り出さないのか? 何故「僕は君に会うために生まれてきたんだね」と言うのか? お前一人だけ旧の世界観引きずってる描写が前二作であったはずなのに、こいつはシンジと初対面なのか? このカヲルは破のラストにいたカヲルと果たして同一人物なのか? とかいう疑問は二人のイチャイチャを見てたらどうでも良くなった。

・シンジとカヲルが夜空を見上げるシーン。月はどうなってるんだろう、新劇の月は血が飛び散っていて、アレを指して「旧劇の続きだ」と言ってる人が多かったけど、そもそも今作の舞台ではどうなってるんだ? 本当にこれは破と地続きの14年後の世界なのか? という疑問は二人のイチャ

・あんなになんの娯楽もないネルフ本部で、仲良くしたいピッチリスーツ美少女に何度会いに行っても会えなくて、でも美少年は毎日誘ってくれて、もうあいつら絶対連弾だけの関係じゃないだろ。シナリオ通りなのか。息子に何を仕組んでるんだ父さん!

・そんなカヲル君に何の確証もない槍の使い方を説明されてホイホイ信じるシンジ。この子絶対男に騙されて貢ぐタイプ。

・エントリープラグが二本刺さる描写は男同士の差しつ差されつの暗喩ですよね。少年の棒と棒が!

・腐りすぎたので別の話題。シンジと冬月の貴重な関わりシーン。しかしこの役割、本来は加持の役割のはず。彼はどうしたんだ。下手すると本編で描かれないうちにミサトに電話を残して死んでるんだろうか。

・DATが28を示すのも驚いた。ちゃんと続いてるのかこの話? 仕切り直しとかじゃなくて?

・シンジとカヲルが並んで尻向けてプラスーシュンッに萌えすぎて死ぬ。

・一緒に見た女子が観劇後の感想会で「あれ二人裸で何してたんですかね!!!」まったくだけしからん、もっとやりなさい!

・だがまあ猛烈過ぎるカヲルの死亡フラグの前にぐうの音も出ず、むしろここまでフラグ立てたってことは逆に……? の更に逆。彼は死んで神聖性を保つ役割なのだなあ。

・「君が何を言っているのかわからないよ」って言わせるためだけにわけのわからないことを言わされているんじゃないのかカヲルくん!

・新劇過去二作では、周囲の大人の理解ある行動や、もり立ててくれる仲間たちの影響で、同じ事をやってもちゃんとステップアップの途に進んでいたシンジ。でも今回は急激に振り回されすぎてまたもや昭和のシンジに逆戻り。

・それにしても最後の「一人で立つぐらいは出来るでしょうが!」のダメっぷりはすごかった。で、「ここでつづくってなったら吹くなあ」って思ってるところにピンポイントで『つづく』。

・「予告の半分くっついてたエヴァ、センターマンみたいでしたよね?」「確かにww」

・終わった後の劇場の静かなざわめき具合。これを含めての劇場エヴァ。楽しみました。
 
 ざっとこんなところ。あとはパンフ読み返してまたぐにょぐにょ考えよう。
 「この期に及んでまだマリが何者で何をやろうとしてるのか一切わからないとは思わなかった」って言うのが見終わって最初の感想だったんだけど、思い返すと破を見たあともカヲルについて全く同じ感想を抱いていたはず。
 過去のエヴァは明快な内容にしろ、難解な内容にしろ、「もう一回観よう」って人がたくさんいたのに今回はその話を聞かないなあと思ってたんですけど、観てわかった気がします。
 Qって名がつくだけあって、訳がわからないQが今回はすごく多い。で、そういうQ自体が思わせぶりなエンターテイメントになってたり、考察する楽しみがあったりがエヴァなんだけど、今回はそういう感じがあんまりない。謎に対する感情移入が切り捨てられてる。
 それでいて、「なるほどそういうことか!」っていうカタルシスも全体にあまりない。見返して理解する映画と言うよりは、見たものを自分の中で整理しておく映画なのかなって思いました。
 こういう内容なら、次作は早めにしてほしい。力の入った中継ぎっていう感じの映画だったんで。
 サービス少なめでしたよね、Q。プラグスーツ女子のお尻と股間と、シンジカヲルのイチャイチャ以外は。