一次選考通過おめでとうございます

 わたしが書いてネットに発表してる『結婚騒ダンジョン! 〜俺と三匹の婚約者と仲間と罠と宝と転生チートと雑多なモンスター共が織りなすナイトメアー・ビフォア・ブライダル〜』が、双葉社モンスター文庫小説大賞の一次選考を通過しました。
http://www.futabasha.co.jp/monster/award/entry.html#entry_monster
http://ncode.syosetu.com/n6038bw/
 
 この『小説家になろう』ってサイトでは年に数回、様々な出版社が賞を設けて作品を募集してるんですよ。
 文字数とかテーマとかの規定さえ守っていれば、あとは小説に応募用のタグをつけるだけで、応募は完了。
 気軽に参加できるので、「一丁試しにやってみるか!」と応募タグを入れてみたのが一年ぐらい前。
 
 それからいくつかの賞の選考に落ち、一次選考すら通過しなかったんですよね。
 サイトに発表する前に、客層や傾向のリサーチもしていたはずなんだけど、書きながら改めて色々見て調べて行ったところ、このサイトや各賞で求められている要素が、自分の作品と思いのほか合致してないことがわかってきて。
 「これは賞取るのは無理なんだな」って思うようになり、「でもネット小説界隈じゃない賞でならもう少し戦える気はするので、早く書き上げてどっかに送るなり、新作に専念するなりしよう」と決めたのは、多分去年の春ぐらい。
 だからネット応募の賞レースは、既にかなり諦めてたんですよ。
 
 それでもタグを打ってあったのは、これを付けとけばそれだけで賞に出せるっていう気楽さと、アクセス数を増やしたいというのが主な理由。
 「どんな作品が応募されてるんだろう」って見に来る人が結構いるみたいで、賞応募のタグはお互いに新規開拓になるわけです。
 そこからファンが増えて応援してくれるかもしれないし。
 
 で、モンスター文庫大賞のタグをつけてたわけですけど、「そういやあれの発表1月末だったなあ」って2月に入ってから気づいて、「落ちた賞のタグをつけっぱなしにしてると恥ずかしいから消しとこう」ってサイトにアクセスして、そのついでに一次選考通過作品を眺めてたら、自分の作品の名前が載っていたと。そういうわけです。
 勝手に落ちたつもりになってたので、びっくりしました。タグを消してから結果を見に行かなくてよかったと思います。
 
 しかし先に書いた通り、ネット小説の賞レースではこの作品は行けそうにないなって気持ちは、そのまま心に残ってます。
 一時は通過したけれど、他の作品のタイトルなんかを見る限り、「やっぱり今回もムリだろうなあ」と考えている状態です。
 だから恐らくここがピークだと思うので、皆さん今のうちに祝っておいてください。
 
 一応、応募作・千数百作品から選抜された百作程度のうちのひとつであり、もっと高ポイントを取ってる作品を押しのけてまで一次に残していただいたわけでして、すごい。めでたいことはめでたい。
 ついでに言うとブックマークがついに200件を突破し、ポイントも600の大台に乗りました。一次選考通過のおかげかも。めでたい。
 
 「いやいやプロなんだからむしろ一次ぐらい通過しなきゃおかしいでしょ」と思うかもしれませんが、プロで文章を書くのと、賞レースに勝つのは、少々趣が違う感じもあるんですよね。
 これは多分、同じような仕事をしている人のほうがわかってくれると思うんですよ。仕事としてコンスタントに求められた文章を書いてお金をもらうことと、読者や審査員の要望を受けて勝ち上がるのは、また別の力によるものなのかもしれません。
 だから凄い才能を持った俊英が、デビュー後鳴かず飛ばずになっちゃうとかあるんだよね。持続って難しいですね。
 逆にバリバリに仕事をこなしてる物書きが賞は全然取れないとか、そういうこともあるみたいです。自分は仕事もそんなにバリバリやってないので、どっちでもないです。
 
 さて。
 こっから先の選考を通過出来る気はしないと言ってはいても、やはり一度こういうことがあると、「もしかしたら二次も通過するんじゃ……?」なんていう欲目も出てきてしまうのが人の性ですよね。
 なのでむしろ逆に、「ああもうこれ大賞とって百万円貰うに決まってるので皆さんよろしく。さーて百万何に使おうかなー」とか、言う。
 でもこれあと一週間で二次選考の結果が出るので、それで落ちてたら恥ずかしくなってこの日記消すから、そこがこの日記の一番の大オチだと思ってください。