2月6日

スイッチの入っていない扇風機の首が動き始めた
季節外れの月光が湖を満たした
アンディ・カウフマンが死んでから何年経った
労働者は身じろぎもせずにいつもと違う会社に向けて出社した


皿を食らわば毒までとはよく言ったものだ
喉には破片と染み込んでいく毒の味


この光景を見て
きっとわかるよね
まさに本日は2月6日
思い出して目を覚まして握りつぶして
今日が何の一日だったのか
もう一度良く話し合って見せて


噛み砕いたシュークリームから出てきたのは銀
美しいその動きに見とれている間にここは深い森
蒸気の中で蒸されているのは僕の夢
小春日和の居心地の悪さを知っている人が行進していく


オイッチニサンシと運動は止まらない
プールの中でおぼれている細身の女性の歌声


まさに本日は2月6日
思い出して目を覚まして握りつぶしてまた戻してこれを着てみて
今日が何の一日だったのか
本当は何の一日だったのか
その少ない頭をひねり続けなさい
それがあなたたちの義務なのだから
それがわたしたちの義務なのだから
さあ答えてみせて
今日が何の一日だったのか
今日は2月6日だったのか
それだけがいまある義務なのだから
それだけでここから出られるのだから