歩くのは面倒だ

面倒くささの中で食べる朝ごはん
だけど時間はとうに昼を回りもう3時だ
それは起きることも作ることも食べることも
全てが面倒でどうでもよかったから


窓の外では風がひどく吹いている
干してあるタオルが激しくたなびいている
もうこれ以上生きていくのが面倒くさい午後だ
これを食べ終わったら全ての準備を終えよう
そうしよう


これ以上孤独にまみれるのも
いまからその背中を追いかけるのも
面倒くさすぎて困っている
ようやく積み上げられたものたちも
僕たちの手でガラガラと突き崩したね
僕はずっと夢を見ている


ドアを開けて風を部屋に通そう
フォークを取り落として見つめよう
ドアの外には光る道があって
僕はとっても泣きたい気持ち
だけれど泣くのも面倒くさいし
こんな気持ちのまま生きていくのも
やっぱりどっちも面倒くさい
とりあえずシャワーを浴びてこよう


これを浴び終わったら全ての準備を終えよう
そうしよう
今度こそそうしよう
そういう行為を積み重ねて
待っている死まで
寄り道せずに歩行する
面倒くさいなあ
もう疲れたよ